本書の最大の特徴は、科学研究費補助金(平成16年~18年)により行われた、DP在学生(当時)と卒業生への聞き取り調査によりIBの教育プログラムの教育効果を客観的に提示させたことである。編著者の相良氏は国連大学事務局長や国立教育政策研究所(当時は国立教育研究所)の所長などを歴任、岩崎氏は現在も同研究所総括研究官であり、「国際バカロレアによる日本型公立高校モデルの構築に関する実証研究」の研究代表者でもある。また、アムステルダム、デュッセルドルフ、パリのインターナショナルスクールに勤務する3人のIB日本語教諭が、現場ならではの教育内容や教師像も紹介している。(ISBN9784-7503-2489-0)